町内会防災対策52:災害時の「交通・移動手段」を確保する~緊急時のスムーズな移動と、安全な避難のために~

「災害時、道路が渋滞したらどうなるんだろう?」
「車が使えない時、どうやって避難すればいい?」
地震や水害などの災害が発生した場合、道路が寸断されたり、交通網がマヒしたりして、スムーズな移動が困難になることが予想されます。
特に、避難所への移動や、負傷者の搬送など、緊急を要する場面で交通手段が確保できないことは、命に関わる事態につながります。
今回は、災害時における交通・移動手段の確保について、町内会でできる備えと、それぞれの手段のメリット・デメリットをご紹介します。
1. 徒歩での避難を最優先に
災害時の避難は、原則として徒歩を基本とします。
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避難路の確認:
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普段から、避難場所までのルートを家族や町内会の仲間と歩いて確認しておきましょう。
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夜間でも安全に歩けるか、段差や危険箇所はないか、実際に確かめておくことが大切です。
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持ち物:
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両手が空くように、防災リュックを背負って避難します。
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夜間避難に備えて、懐中電灯やヘッドライトも忘れずに準備しておきましょう。
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2. 自転車・車椅子の活用
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自転車:
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倒壊した建物やがれきが散乱している場合でも、小回りが利き、比較的スムーズに移動できます。
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ただし、パンクなどのトラブルに備え、修理キットや空気入れを常備しておくことが大切です。
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車椅子:
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高齢者や障がい者など、歩行が困難な方の避難には車椅子が有効です。
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町内会の防災倉庫に、災害時用の車椅子を複数台備蓄しておくことも検討しましょう。
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3. 「送迎体制」の確保
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災害時要援護者の送迎:
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自力避難が困難な高齢者や、乳幼児連れの家族のために、事前に送迎ボランティアを募っておきましょう。
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災害時、速やかに連絡が取れるように、連絡網を整備しておくことが重要です。
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福祉車両の活用:
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地域の介護施設や病院が所有する福祉車両を、災害時に借りる協定を結んでおくのも有効です。
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4. 課題と対策
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交通渋滞:
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災害発生後、自家用車で避難しようとする人が殺到し、大渋滞が起こる可能性があります。
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行政から「車両での避難は控えてください」という指示が出た場合は、それに従うことが重要です。
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燃料不足:
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ガソリンスタンドが閉鎖され、燃料が手に入らなくなる可能性があります。
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車での移動は、緊急時や物資の運搬など、本当に必要な場合に限定しましょう。
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災害時の移動手段の確保は、日頃からの備えと地域全体の協力があって初めて可能になります。
次回は「災害時のペット避難」について考えます。ペット同行避難のルールや設備、そして住民の理解促進の方法についてご紹介します。

