町内会防災対策57:「災害時の外国人支援」どうする?~言葉の壁を乗り越え、多文化共生を災害時にも~

「日本語が話せない外国人住民が、災害に遭ったら…」
「日本の防災習慣を、どうやって伝えればいい?」
グローバル化が進む現代、多くの地域で外国人住民が増えています。災害は、言葉や文化の壁を乗り越えて、すべての人に等しく降りかかります。
日本語での情報提供だけでは、外国人住民は適切な避難行動をとることができず、命の危険にさらされる可能性があります。
今回は、災害時の外国人支援に焦点を当て、言語や文化の違いを乗り越え、外国人住民を守るための具体的な方法と事例をご紹介します。
1. なぜ「外国人支援」が必要なのか?
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情報格差の解消:
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日本語が不自由な外国人住民は、テレビやラジオ、行政からの情報を十分に理解できないことがあります。多言語での情報提供が不可欠です。
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避難の遅れ:
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ハザードマップの意味や、避難場所の場所、避難指示の種類などが分からず、避難が遅れる可能性があります。
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文化・習慣の違い:
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日本の避難所での共同生活や、食習慣の違いに戸惑い、精神的なストレスを抱えやすくなります。
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2. 災害時に「使える」支援策
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多言語での情報提供:
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自治体や国際交流協会が提供する、多言語の防災パンフレットやアプリを、町内会の掲示板や回覧板で周知しましょう。
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主要な防災情報を、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語など、地域の主要言語で翻訳しておくことも有効です。
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「やさしい日本語」の活用:
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難しい言葉や専門用語を使わず、簡潔で分かりやすい「やさしい日本語」で情報発信を心がけましょう。
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外国人住民との連携:
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平時から、外国人住民の集まりや国際交流イベントに町内会役員が参加し、顔の見える関係を築いておきましょう。
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日本語が堪能な外国人住民を「防災通訳ボランティア」として募り、災害時に協力を要請できるようにしておきましょう。
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3. 避難所での「共生」の工夫
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多言語での掲示:
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避難所のルールや、トイレ・給水場所を多言語で表示することで、外国人住民が安心して過ごせます。
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食文化への配慮:
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ハラルやベジタリアンなど、食文化の異なる住民に配慮した備蓄食料を準備することも検討しましょう。
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「心のケア」:
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言葉が通じないことで孤立しないよう、積極的に声をかけ、不安を和らげてあげましょう。
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<実践例> ある町内会では、地域の小学校の外国語クラスと連携し、防災クイズ大会を共同開催しました。これにより、子どもたちは遊びを通じて防災知識を学び、外国人住民は地域のコミュニティに溶け込むきっかけを得ることができました。
災害時の外国人支援は、日本の防災力を試される重要なテーマ
誰もが安心して暮らせる地域社会を築くために、言葉の壁を乗り越える工夫を始めてみませんか。
次回は「災害時の障がい者支援」をテーマに、バリアフリー・情報保障・個別支援体制の構築についてご紹介します。

