町内会防災対策46:災害時の「子ども支援」ってどうする?~子どもの不安を和らげ、安心を育む工夫~

「大人が想像する以上に、子どもは不安を感じている」
大規模な災害は、大人にとっても大きな心の負担となります。特に子どもたちは、見慣れない光景や、大人の不安な様子を敏感に感じ取り、心に深い傷を負うことがあります。
今回は、災害時の子ども支援に焦点を当て、子どもの不安を和らげ、心身の健康を守るための具体的な方法と事例をご紹介します。
1. 災害時の子どもの心理を理解する
子どもたちは、年齢によって災害に対する感じ方や反応が異なります。
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乳幼児: 親の不安を察知し、泣き止まない、いつもと違う行動をとるなどのサインを出すことがあります。スキンシップを増やし、安心させてあげることが大切です。
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幼児~小学生: 「家族と離れ離れになるかもしれない」「もう家には帰れない」といった不安を抱きやすい時期です。絵本や遊びを通して、自分の気持ちを表現する機会をつくりましょう。
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中高生: 友人やSNSでの情報に影響を受けやすく、混乱やパニックに陥ることもあります。落ち着いて話を聞き、大人が正確な情報を提供することが重要です。
2. 「心のケア」と「遊び」の重要性
避難所では、子どもの遊び場が失われ、ストレスがたまりがちです。
遊び場の確保:
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避難所の片隅に、折り紙や画用紙、絵本などを置いた**「キッズスペース」**を設けましょう。
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ボール遊びや縄跳びなど、体を動かせるスペースがあれば、さらにストレス発散につながります。
心のケア:
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「怖かったね」「大丈夫だよ」など、共感の言葉をかけ、子どもの気持ちを受け止めることが大切です。
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支援者やボランティアが、子どもと一対一で話す時間を作るなど、個別のケアも検討しましょう。
実践例
東日本大震災の被災地では、避難所で「防災ピクニック」や「防災レクリエーション」が開催されました。これらの活動は、子どもたちが遊びを通じて災害時の知恵を学ぶだけでなく、心の交流を促す効果ももたらしました。
3. 「学校」や「NPO」との連携
町内会だけで子ども支援を担うのは難しいのが現状です。専門的な知識を持つ団体や機関と連携することで、より質の高い支援が可能になります。
学校との連携:
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避難所となった学校と連携し、子どもたちの安全確保や心のケアについて情報共有を行いましょう。
NPOやボランティア団体との連携:
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災害ボランティアの中には、子ども支援を専門とする団体も多くあります。事前に情報を収集し、いざという時に協力を要請できるようにしておきましょう。
災害は、子どもたちの成長に大きな影響を与えます。
しかし、大人の適切な支援があれば、子どもたちは困難を乗り越え、未来への希望を持つことができます。地域の宝である子どもたちを守るために、今からできる備えを始めてみませんか。
次回、第30回は「災害時の高齢者支援」をテーマに、見守りや移動支援の仕組みづくりについてご紹介します。

