町内会防災対策19~防災組織は継続的に安定した組織にする~

防災組織は継続的に安定した組織に

 町内会で防災対策の組織を作っていることが多く聞かれています。皆さんの町内会にもありますか?その組織大丈夫でしょうか?

 組織は継続性が必要です。多くの町内会で作られている組織は、ほとんどが町内会の役員で構成されている組織です。つまり、役員が変わると組織は再スタートするということになりませんか?

 再スタートするときに、一人一人が、最初からマニュアルを読んで準備を始めるという体制では安心できませんよね。組織を見直すのであれば次のポイントを考えてみるのはいかがでしょうか?

それぞれの年齢層を理解してくれる方がいると安心

 避難所生活を考えてみましょう。避難所には赤ちゃんからお年寄りまで様々な年齢の方が共同生活することになります。そのときに、それぞれの年齢層の暮らしについて理解してくれる方がいると安心です。

 子育て経験のある方が組織にいると、必要な物資や環境が分かると思います。ご高齢の方との生活経験がある方がおられると、寒さ対策や騒音対策に配慮した避難場所を感がることができます。

 決して組織構成員に入っていなくても、かまいません。事前の準備や活動内容を考える段階に参加していただき、意見・アドバイスを求めることも大切な役割なのです。

配慮事項は事前にチェックすると安心

 避難所で必要だといわれる配慮事項がいくつかあります。

  • プライバシーの確保

  • 授乳やおむつ替え、着替えなど

  • トイレ

  • 体の清浄・感染症対策

  • 睡眠・体調管理

  • 高齢者・障碍者

 他にも多くの配慮事項がありますが。上記の内容については、事前に考えておくことが必要です。これは机上の空論や理想論ではなく、自分たちが避難する場所ではどうなのかという現実論で対応することが必要です。

 そのために、現場の情報を確認して、配慮しなければならない方々からの情報や意見を集めておきましょう。

 避難所の情報はしっかりと伝わっていれば、各家庭の「自助」対策で準備できます。この日とてもで避難所での不安は軽減できると考えましょう。

 厚生労働省 避難所等で生活する障害者への配慮事項等について

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/newpage_00002.html

 災害・避難感染症ナビ 配慮が必要な方の避難所生活

https://www.shionogi.com/jp/ja/sustainability/informations-for-id/evacuation_navi/shelter_lifestyle/consideration_shelter.html

役員と役員以外の方々で構成される継続的組織に変える

 地域の防災組織は、役員会のメンバーが主に構成しているのが現状です。それは、町内会の役員のなり手がいないことにも関係しています。

 実際に過去の災害避難の資料から、避難所に集まった方々の中から町内会の役員さんや経験者が中心となって動いたという記録が残っています。とても大変な思いで動かれていたと思います。

 私たちはその大変さをできるだけ軽減するために、今考え始めています。その組織を作った初めの気持ちを引き継いでくれる仕組みを残さなければなりません。

 災害はいつ起こるかわかりません。その準備は大変です。しかしそれ以上に大変なのは、いざ災害が起きたときに動ける組織でなければならないということです。

 多くの町内会では、町内会の役員を核にした防災組織を作っています。その一番の肝になる考え方は、組織構成員を半分ずつ交代させて、継続的に安定した組織にすることです。

 全員が一度に交代するリスクを避ける考え方です。役員を長くお勤めいただける町内会でも、特別委員会組織として役員と役員以外の方々で構成される継続的組織に変えている地区の情報を聞くことがあります。

 もちろん構成員以外の方から意見や要望を取り入れることが基本にあります。全員が構成員に必ずなるんだという気持ちが、町内会への参加意識のきっかけになれば素敵ですね。

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