「町内会の改善は始まっていますよ」
「町内会の改善」という声が上がる一番の理由は?
日本という国が高齢化しています。高齢化という問題は、町内会だけが高齢化しているわけではないのです。
すべてにおいて高齢化に向けての対策を考えていく、その一つが町内会なのです。
今現在の状況から5年後10年後を考えたときに、「町内会組織が継続していけるのか」ということが「町内会の改善」のスタートです。自分たちの老後を考えたときに不安になるので、今から少しずつ変えていくことができないかということが話題になっています。
役員の負担軽減の現状は?
現在の町内会の多くは、定年後の時間に余裕のある方が中心になって構成されてきています。ですから、60歳代が多かったのですが、定年延長などの時代背景から今では70代以上の方が中心の役員構成になっています。
当然、構成メンバーの年齢に合う活動内容や基本的な方針が年間計画の中心になってしまいます。これは仕方がないことです。
町内会で過去にあった行事も、年齢構成の高まっている現状では対応できないことの方が多いからです。そのため、「役員の負担軽減を改善」という考え方が生まれています。
20年前に参加していた運動会に、70歳になった自分が主力で参加、先頭になって運営はできないでしょう。
町内会の若者から、「ホームページを作ってほしい」と言われても、「????」ですよね。
このような年齢・体力・時代の変遷に対応できない役員さんの負担は大変重要な課題でもあるのです。
ご自分の年齢で現状を見たときに、それぞれのお立場で「役員の負担軽減を改善」を考えてみるきっかけにしていただきたいと思います。
役員の数
私の住んでいる市の町内会の役員構成は、会員数に関係なく概ねどこの町内会も以下の構成で成り立っているようです。
会長 1名 副会長 5名 総務部長 1名 防犯・防災部長 1名 環境部長 1名 福祉部長 1名 女性部長 1名 広報部長 1名 会計部長 2名 (監査 2名)
一般的に10名以上の役員による役員会ですべての行事や活動が相談・実施されています。この他に各班毎の委員制を敷いている町内会がほとんどです。
この役員さんが毎月・隔月ごとに役員会を開催し年間の活動を運営しているので、負担がないとは言えません。
また、役員に交代については、ほとんどの町内会で任期を2年としていますが次のなり手が見つからない場合は、会則で「継続は妨げない」とか「交代する場合は、次の役員が決まるまで現役員が業務を継続する」などの驚く規定が残っています。このことも役員さんの負担になっています。
役員の仕事内容のバランス
役員の仕事内容も多岐にわたりますが、一つの役員に仕事が偏ることが多いのも現状です。また、個々のスキルの有無によって、役割以外の仕事を任されている事例も多くあります。
<事例①>電気関係の仕事をされていた方 → 行事ごとに電気配線や音響の準備などの仕事
<事例②>メディア関係の仕事をされていた方 → 広報誌や回覧板の作成
<事例③>建築工事の仕事をされていた方 → お祭りのやぐらやテント設営
これらの役割を一度引き受けると、継続的に(役員を抜けても)役割が変わらないということも多くあることです。ご本人が了解しているうちはよいのですが、やめたいと思っても言える状況にはないようです。
この他にも各部の仕事の中でも、
<防犯・防災部> 防犯パトロール・街灯点検・交通安全啓発活動
<環境部> 公園や道路の定期清掃・環境状況の行政への報告が毎月
<福祉部> 高齢者家庭の見守り・夜間パトロール
<女性部> 社会見学・交流行事・体験教室の企画運営
<広報部> 町内会回覧・広報作成・アンケート調査配布回収
<会計部> 毎月の会計処理と入出金
このように、年間で見ると活動が多く、町内会全体の年齢構成によっては活動を強化しなければならないものもあります。このような役員を中心とした町内会運営の仕事内容のバランスの改善が必要です。
活動予算の確保と人材発掘
それではどのように負担軽減に進むのかを考えてみましょう。
<提案1>活動予算の確保
まず初めに、今まで検討されてこなかった活動予算について考えてみましょう。
活動予算という言葉ですが、活動するために使える外部発注の予算を意味しています。つまり、町内会だけでできない仕事を外部業者に委託するという考え方です。
実際に、以下のような業務を外部業者に委託してる事例があります。
- 町内会の回覧
- お祭りなどのイベント
- 社会見学などの行事
- ホームページ作成
- 町内会・公園清掃
このような業務を外部に委託して会員の負担軽減を図りながら従来の活動は維持できるように工夫している事例があります。
<提案2>人材発掘・人材育成
役員のなり手がないというお悩みをお話になる町内会様に次のようなことを質問してみました。
「役員から依頼されて動いてくれる方がおられますか?」
→ 「わからない。どんな人がいるかも把握できていない」
「日ごろから、色々な活動へのお手伝いの呼びかけはされていますか?」
→ 「声掛けのタイミングやチャンスがない」
というお答えが聞かれました。
そもそも役員を依頼する声掛けのための基本情報が足りなくないでしょうか?
- どんなお仕事をされているのか
- お休みはいつなのか
- ご家族は
などの情報を得るためのチャンスを作ることから始めましょう。
そのために、
- 回覧やお手紙を直接届け、話をするきっかけを作る
- イベントの内容を年代に合わせて、参加を募りお話をする
- 直接お手伝いをお願いしに行き、とにかく顔見知りになる
このようなアクションを起こす中で、お手伝いしていただけそうな方をピックアップすることが人材発掘のスタートです。まずは、FACE to FACE 顔を合わせて知り合うことは、町内会役員の仕事の第一歩です。


