町内会防災対策56:「防災広報誌」を発行してみた~町内会報で、防災情報を「自分事」に~

「防災訓練に参加してくれない人に、どうやって情報を届けよう?」
「硬い防災情報じゃなくて、もっと気軽に読んでもらいたい」
町内会報は、ほとんどの住民の目に触れる、地域にとって非常に重要な広報媒体です。この町内会報に「防災」というテーマを盛り込むことで、防災活動に参加していない住民にも、防災情報を届けることができます。
今回は、町内会報を活用した「防災広報誌」の作り方と、住民が思わず読みたくなるような情報発信の工夫についてご紹介します。
1. なぜ「防災広報誌」が必要なのか?
防災広報誌には、以下のようなメリットがあります。
-
情報の浸透:
-
回覧板や掲示板を通じて、確実に住民に情報を届けることができます。
-
-
意識向上:
-
定期的に防災情報に触れることで、住民の防災意識をじわじわと高める効果があります。
-
-
活動の「見える化」:
-
防災訓練の様子や、活動の成果を報告することで、活動の「見える化」につながり、住民の信頼感を得られます。
-
2. 広報誌作成の「アイデア集」
硬い内容になりがちな防災情報を、どのように魅力的に伝えるか、いくつかのアイデアをご紹介します。
-
防災クイズ:
-
「わが家の備蓄品、賞味期限切れになっていない?」「災害伝言ダイヤルの使い方は?」など、クイズ形式で楽しく知識を身につけてもらいます。
-
-
防災ミニコラム:
-
「避難所に持って行きたい、あると便利なもの」「災害時の賢い水の利用法」など、実用的な情報をコンパクトにまとめます。
-
-
インタビュー:
-
「防災訓練に参加してみて、どうでしたか?」「わが家の防災対策を紹介します」など、住民の声や顔写真を掲載することで、親近感がわきます。
-
-
連載企画:
-
「シリーズ・〇〇さん家の防災リュック」「ハザードマップを読み解く」など、連載形式にすることで、次号への期待感を高めます。
-
<編集・デザインの工夫> 写真やイラストを多用し、文字のフォントやレイアウトを工夫することで、読者に「読んでみよう」と思わせるデザインに仕上げましょう。
3. 反響を「次の活動」につなげる
広報誌を発行したら、その反響をぜひ次の活動に活かしましょう。
-
感想の募集:
-
「広報誌の感想をお聞かせください」といったアンケートを掲載し、読者の反応を把握します。
-
-
「誌面」と「リアル」の連携:
-
広報誌で告知したイベントや訓練には、「広報誌を見ました」という初参加の人が来るかもしれません。こうした人たちを温かく迎え入れ、次の活動への参加を促しましょう。
-
防災広報誌は、町内会と住民をつなぐ「コミュニケーションツール」です。
地域の防災情報を発信し、住民一人ひとりの防災意識を高めるための有効な手段として、ぜひ活用してみてください。
次回は「災害時の外国人支援」をテーマに、言語・文化・情報格差への対応と事例をご紹介します。

