町内会防災対策53:災害時の「ペット避難」実践編~ペットも家族の一員、同行避難のルールとマナー~

「災害時、ペットと一緒に避難できるのだろうか?」
「避難所で、ペットとの共生は可能なのか?」
今や、多くの家庭でペットは「大切な家族」の一員です。災害時、ペットを置いて避難することは考えられません。しかし、避難所では様々な人が共同生活を送るため、ペットとの同行避難は多くの課題を抱えています。
今回は、災害時にペットと安全に避難するための準備と、避難所でのルールづくりについて、実践的な視点からご紹介します。
1. 「同行避難」と「同伴避難」の違い
まずは、この二つの言葉の違いを理解しておきましょう。
同行避難:
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飼い主がペットと一緒に避難場所まで移動すること。
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災害時には、まず命を守ることが最優先です。ペットを連れて行くことで避難が遅れないよう、事前の準備が重要です。
同伴避難:
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避難所内で、人とペットが同じ空間で過ごすこと。
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これを許可している避難所はまだ少ないのが現状です。多くの場合は、避難所の敷地内に設けられた専用スペースや、車の中でペットと過ごすことになります。
2. 事前の「備え」が命を守る
ペットの命を守るためには、飼い主の日頃からの備えが不可欠です。
ペット用防災グッズの準備:
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フード・水: 少なくとも5日分、できれば7日分。
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薬・療法食: 持病がある場合。
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キャリーバッグ・ケージ: 避難所で他の人に迷惑をかけないためにも必須。
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リード・ハーネス: 普段から慣れさせておく。
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排泄物処理グッズ: トイレシート、ビニール袋など。
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迷子札・マイクロチップ:
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万が一、はぐれてしまっても、連絡先が分かるように迷子札をつけたり、マイクロチップを装着したりしておきましょう。
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避難訓練への参加:
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普段から、キャリーバッグに慣れさせる訓練や、知らない場所での排泄の練習をしておきましょう。
3. 避難所での「ルール」と「マナー」
避難所でのトラブルを避けるために、ペットを連れて避難する飼い主は、以下のルールとマナーを徹底する必要があります。
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ペットの健康管理:
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避難前に、ノミ・ダニの駆除やワクチン接種を済ませておきましょう。
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鳴き声・ニオイ対策:
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無駄吠えをしないよう、普段からしつけをしておく。
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排泄物のニオイを抑えるために、適切な処理を心がける。
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アレルギーへの配慮:
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避難所には、動物アレルギーを持つ人もいます。必ず専用のスペースで過ごすようにしましょう。
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町内会としては、ペット同行避難を円滑にするために、避難所のどこにペット専用スペースを設けるか、事前に話し合っておくことが大切です。
ペットは大切な家族の一員です。
飼い主が責任をもって備えることで、災害時もペットと一緒に命を守ることができます。町内会全体で、ペット同行避難への理解を深めていきましょう。
次回は「町内会防災計画」を作成するステップについてご紹介します。

