町内会防災対策47:災害時の「高齢者支援」実践編~見守り、移動、声かけの仕組みづくり~

「災害時、一人暮らしのお年寄りはどうしているだろうか…」

 「避難所にたどり着けない高齢者がいたら…」

 高齢者の多い地域では、災害時の高齢者支援が大きな課題となります。特に、一人暮らしの方や持病を抱えている方は、災害時に自力で避難することが難しく、安否確認や支援が遅れると命に関わる事態につながります。

 今回は、災害時に高齢者を守るための具体的な支援策を、実践的な視点からご紹介します。

1. 災害弱者台帳と安否確認

 まずは、地域にどのような高齢者がいるかを把握することから始めましょう。

 「災害時要援護者台帳」の活用:

  • 自治体が作成する「災害時要援護者台帳」には、高齢者や障がい者など、特別な支援が必要な方の情報が登録されています。この情報を町内会内で共有し、緊急時の安否確認に役立てましょう。

  • (個人情報保護に最大限配慮した上で行う必要があります)

 「見守りマップ」の作成:

  • 町内会の住民で、高齢者宅を訪問する「見守りマップ」を作成し、平時から見守りや声かけを行うことで、信頼関係を築いておきましょう。災害時には、このマップを基に迅速な安否確認ができます。

2. 「避難」をサポートする工夫

 高齢者にとって、避難所への移動は大きな負担です。

 避難訓練への参加促進:

  • 高齢者向けの避難訓練を企画し、避難経路や避難場所を一緒に確認しましょう。

  • 訓練に「介助体験」を取り入れることで、介助する側もされる側も、いざという時の動きを事前に練習できます。

 移動手段の確保:

  • 車椅子や歩行器を使う方のために、避難路の段差解消や、手すりの設置を検討しましょう。

  • 災害時、車で送迎できるボランティアを事前に募っておくのも有効です。

3. 避難所での「声かけ」と「見守り」

 避難所では、高齢者の心身の健康を守るための細やかな配慮が必要です。

 プライバシーの確保:

  • 高齢者が安心して休めるよう、他の避難者と区切られたスペースを用意しましょう。

 健康状態のチェック:

  • 避難所生活が長引くと、持病が悪化したり、脱水症状やエコノミークラス症候群を引き起こしたりするリスクが高まります。

  • 定期的に「お元気ですか?」と声をかけ、体調の変化がないか確認する見守り体制を構築しましょう。

 実践例

  ある町内会では、高齢者が集まるサロンやゲートボール大会の場を活用して、定期的に防災ミニ講座を開いています。

 これにより、高齢者自身が防災への意識を高めると同時に、地域住民との交流を深めるきっかけになっています。

高齢者支援は、特別なことではありません

 日頃から「地域の仲間」として、お互いに見守り、助け合う姿勢を育むことが何よりも大切です。その小さな積み重ねが、いざという時の大きな力となります。

 次回は「避難所のルールづくり」ワークショップをテーマに、避難生活を円滑に進めるためのルール作成と合意形成の方法をご紹介します。

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