町内会防災対策30 ~ハザードマップの読み方~

「ハザードマップって、よく分からない」

 昨年地域のハザードマップを作り全家庭に配布しましたが、「ハザードマップって、見たことはあるけど、よく分からない」という声が聞かれました。
 
 町内会の会合で出たこの声に、私は大きくうなずきました。「色がたくさん使われていて、専門用語も多く、正直とっつきにくい。」「分かるようで詳しく分からない。」これではいけません。

 でも、災害リスクを“見える化”するこの地図は、町内会防災の出発点とも言える重要なツールです。この使い方、読み取り方がわかることで、安全につながることですから。

 そこで、今回は私たちが作ったハザードマップと市が公開しているハザードマップを例に、読み方の基本と活用法を解説します。

🗺ハザードマップとは?

 ハザードマップとは、災害が起きた際にどこが危険か、どこに避難すべきかを示した地図です。各行政機関では、以下の災害に対応したマップが公開されています:

 地震(液状化・建物倒壊危険度)

  地震の想定最大震度や建物の倒壊危険度を示しています。
  地震の大きさを把握しておくことで避難するか在宅で対応するのかが決
  まります。自分の住んでいる地区の倒壊危険度も参考になります。

 洪水(浸水深・浸水範囲)

  河川の洪水に関して、洪水の深さや範囲を示しています。
  最近多い短時間大雨注意報などで洪水や浸水の情報を知ることで、避難
  する判断の参考になります。

 土砂災害(急傾斜地・崖崩れ)

  大雨が降ったときのがけ崩れなどの危険な地区を示しています。
  事前に崖崩れなどがあるとわかっていると、避難する判断や事前の対策
  ができます。

 津波(沿岸部のみ)

  想定される津波の大きさと到達範囲を示しています。
  海抜が分かると津波被害の大きさが分かります。
  内陸地域では、このハザードマップがない地域もあります。

 それぞれのマップは市のホームページからPDFでダウンロードでき、紙でも配布されています。私たちは自分の住んでいる地域の危険度を知ることで、安全への対策をすることができます。

🎨色の意味を理解する

 ハザードマップは色分けが命。たとえば、洪水ハザードマップでは以下のような色が使われています:

   色       意味
  薄い青   浸水深0.5m未満(足元が浸かる程度)
   青    浸水深0.5〜1.0m(膝〜腰まで)
  濃い青   浸水深1.0〜2.0m(胸まで)
   紫    浸水深2.0m以上(頭まで)

 この色を見て、「うちの前は青だから大丈夫」と思ってしまう方もいますが、実際には膝まで水が来るだけで、車は動かず、歩行も困難になります。

 事前にこの最大浸水深を知っておくことで、どの段階になったら避難するかを決めておくことが大切です。

📍避難所の位置とルート

 ハザードマップには、避難所の位置も記載されています。重要なのは、「避難所が安全かどうか」だけでなく、「そこまでのルートが安全かどうか」を確認することです。

 たとえば、避難所が高台にあっても、そこへ向かう道が浸水区域を通っていれば、避難は困難になります。また、高齢者や避難弱者に分けられる方々にとっては、避難できるかどうかの基準になります。

 町内会では、地域に合ったハザードマップをもとに一人一人に「安全な避難ルート」を複数設定し、住民に周知することが必要です。

🧠町内会での活用法

 ハザードマップは、以下のような場面で活用できます:

  • 防災講座の教材として(色の意味、避難所の確認)

  • 防災マップづくりの参考資料として(行政情報との照合)

  • 避難訓練のルート設定(危険箇所の回避)

  • 要支援者支援計画の作成(浸水区域に住む方の優先支援)

 また、町内会報やSNSで「ハザードマップの見方」を定期的に発信することで、住民の防災意識を高めることが必要です。会員の皆さんの命を守る活動をすぐにでも始めましょう。

🧩「地図を読む力」が命を守る

 ハザードマップは、ただの“行政資料”ではありません。それは、町内の命を守るための“道しるべ”です。

 「うちは大丈夫」ではなく、「もしもの時、どう動くか」を考えるために、地図を読み解く力を町内全体で育てていきましょう。

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